いつもPtengineを利用していただきありがとうございます!
皆さんは、CVRを上げるために日々アクセス解析を行い、仮説を立て施策を進めていると思います。
CRO(コンバージョンレート最適化)を実施する上で工数が少なく、複数サイトに共通した成果が出やすい施策がいくつかあります。後半では実践して結果的にCVR(コンバージョン率)を2倍にした事例もありますのでぜひ最後までご覧ください。
いますぐできる5つの改善ポイント
1.ボタンを改善する
ヒートマップやクリックヒートマップを使い、クリックされているボタンとそうでないボタンの傾向を分析しましょう。クリック率が低い場合は、ボタンが目立たず認識されていない、または魅力的に感じていない可能性があります。
ボタンを目立たせる
効果が出ていないときは、まず色を変えてみるのが工数が少なくおすすめです。
違和感のある配色のボタンにする
例えば、色相環で相性が良いとされる青・黄色を貴重としたトーンマナーのサイトであれば、CTAボタンの色は赤みがかったピンク色にすると配色に対して違和感が出るため非常に目立ちます。
寒色系よりも暖色系
こちらもサイトの配色によりますが、青色や青緑色といった寒色系のボタンよりも、赤色やオレンジ色のボタンのほうがクリックされやすいとされています。
寒色は冷静、暖色は興奮を表します。申込みを狙うページの場合、ユーザーの気持ちを高めるには暖色系がおすすめです。
ただしボタンの色については諸説あり、逆に緑色のほうがクリック率が高い場合もあります。自社サイトの配色や商品の方向性などの要素にも影響されますので、A/Bテストを繰り返して自社の最適な配色を見つけることが大切です。
ボタンの文言は動詞で終える
「詳しくはこちら」ではなく、「試しに申し込む」「無料相談会に行く」「話を聞いてみる」というように、クリックすることがどういうことなのかを動詞にして表現するとクリック率が高まるとされています。
ハードルを下げる文言を入れる
ユーザーは基本的に面倒ごとやコストがかかることを嫌いますので、「1分で簡単登録!」という工数がかからないことを訴求したり、「無料で始める!」などの金銭的なハードルを下げる文言が有効です。
CTAを改善する(LPや記事)
CTA(Call to Action)はユーザーに特定の行動を促すもので、記事コンテンツの読了ポイントやLPの要所に設置されるアクションボタンです。このボタンが押される数は収益に比例しますので非常に優先度が高いです。
- CTAの数が適切であるか(少な過ぎず、多過ぎない)
- CTAは目立っているか
- CTAの内容は簡潔かつ魅力的な内容か(ユーザーの琴線に触れるか)
上記を満たしていない場合は、ぜひ改善してみましょう。
2.他URLへの導線をできるだけ減らす
これは主にLPの場合ですが、基本的にはLP上で他のサイトやLPでない商品サイトへのリンクを設置することはおすすめしません。ユーザーが離脱する理由は少しでも減らしましょう。
逆に、回遊率が高まることでユーザーの理解が深まりCVRもあがるという仮説がある場合は、導線を減らさないほうが良い場合もあります。
その場合は、アクセス解析ツールを利用して、ユーザーがセッションしてからCVするまでのファネルを分析し、どのページを経由するとCVRが高くなるかを見つけて正しいコンテンツへ案内できるようにしましょう。
3.エントリーフォームを改善する
エントリーフォームのUXが悪いと多くのユーザーは離脱します。
以下のような項目で、すぐに対応できろうなものがあれば試してみましょう。
エントリーフォームの改善例
- 必要最低限の入力項目にする(メールか電話の片方にするなど)
- ページが閉じられそうになったらポップアップを表示する
- 必須項目には必須マークを入れる
- 入力項目のサンプルをフォームに入れておく
- 「30秒で終了!」などの作業の終了目安を入れる
4.ポップアップを表示し、ユーザーを逃さない
ポップアップはCVRを始め、各指標を上げるための有効な手段の一つです。
例えば
「自然検索で流入」したユーザーかつ「複数ページを訪問しているがCVに至らない」ユーザー
に対して、
「顕在層なのでCVする可能性は高いが、ユーザーがほしい情報が得られておらず、離脱してしまうのではないか」
という仮説が立てられます。よって、サイト離脱時や複数ページ回遊しているユーザーにポップアップで有力情報をレコメンドしたり、後押しとなるキャンペーンを見せることは有効でしょう。
本来、ポップアップはユーザーからすると苛立つものである可能性が高いですが、
上記のようにセグメントをわけて配信できればマイナスに働く可能性を縮めることができます。
ポップアップを出すタイミングの例 | 目的・内容 |
---|---|
Webサイトを表示してすぐ | 訪問者全員に対して割引情報の周知など |
LPを半分までスクロールした時 | ユーザーの感想や体験談などの後押しコンテンツ表示 |
ブラウザ戻るボタン、閉じるボタンなど特定のアクションを起こした時 | 離脱防止 |
Webサイトを訪問して2分以上過ぎた時 | 滞在時間や回遊率が高いユーザーにはメルマガ登録の促進など |
ページを5回以上回遊した時 | 「お探しの情報は見つかりませんか?」などのコンテンツ案内 |
また、これまで紹介した3つの施策を試すのにも、ポップアップは適しています。
ページの改修が必要なく、ツールを使えば手軽に試すことができるからです。
Ptengineでポップアップ施策を実際に行ってみた
今回は上記4つの方法のうち、「ポップアップの表示」を実際に行ってみます。
Ptengineの新機能「エンゲージ」を利用して、弊社PtmindのWebサイトで実際にCV数を伸ばした例をご紹介します。
エンゲージはPtengineのタグが入っているサイトであれば、無料で利用可能です。
実際の配信画面:右下は実際に表示したポップアップ
施策内容
・目的
エンゲージ(Ptengineの新機能)のプロモーション
利用者数の増加
・実施したこと
Ptengine製品サイトでのポップアップの配信
・配信期間
2019年8月29日(木)-9月1日(日)の4日間
・対象
ページに訪問したすべてのユーザー
設定画面
Ptengineのホーム画面から、「エンゲージ(NEW)」を選択します
初期の設定画面です。「エンゲージを作成する」を押すと、ポップアップの作成画面に飛びます
1.配信するユーザーを決める
ポップアップを配信するユーザーを選択します。
今回はすべてのユーザーに配信します。
配信するユーザーを特定することもできます。
Ptengineで設定したセグメントをそのまま利用することが可能です。
2.クリエイティブを作成する
エンゲージではデザイナーではない人でも簡単にクリエイティブを作成することができます。
ビジュアルモードを利用して、ポップアップを出す位置、サイズを設定します。
テキストはワードのようなUIで自由に編集することができます。コーディングは不要です。
テキストの中央揃え、ポップアップ内での余白の調整など、直感的に設定できます。
ポップアップ内のボタンの設定も簡単です。
ちなみに、ビジュアルモードではなくコードモードを利用すれば直接ポップアップをコーディングすることもできます。
今回は、PC、スマホ、タブレットそれぞれでクリエティブを作成しました。
自動同期機能を使えば、作成した一つのクリエイティブで3つのデバイスでそのまま使用することが可能です。
・表示させるタイミング
今回はドメインすべてのページで訪問後すぐに表示する設定にします。
・停止させるタイミング
今回は一人あたり2回表示された場合はポップアップが表示されなくなります。
また1回でもクリックをしたユーザーも停止となります。
・スケジュール
開始日:設定完了後、即時配信します
終了日:9/1
3.ゴール(CV)を設定する
今回は、エンゲージのレポート画面(実際に使用開始したユーザーのみが訪問できる画面)への到達にします。
4.配信開始
設定が完了したら、配信開始です。
配信結果
わずか4日間の配信ですが、配信してない4日間と比較して、
・ユニークユーザー数の増加(192.9%増)
・新規利用者の増加(200%増)
という結果となりました。
この結果となった考察としては、
・エンゲージの認知はこれまで管理画面で目立つ程度で知られていなかった
・管理画面では既存のユーザーはヒートマップを見ることが主目的であり、他の機能の画面に注目することはなかった
・新機能についてオススメされることで気持ちが動いた
と考えられます。
また、同時に紺色ベースのクリエティブと白色ベースのクリエイティブの2つをA/Bテストで配信した結果、白クリエイティブのほうが紺クリエイティブよりも2.8倍のクリック率でした。
2つのクリエイティブの文言は「無料で3つ配信できます」と「まずはお試しあれ」のみの違いです。
使ってみてわかったエンゲージの特徴
・設定が楽
エンジニア、デザイナーでなくてもコーディングなしで設定することができました。
・素材がいらない
画像やイラストといった素材を使用することなく、材料0の状態から作成画面だけでポップアップを配信することができました。
・すぐにA/Bテストして勝ちパターンがわかる
今回の4日間の配信で、A/Bテスト行い、はっきりと結果が分かれました。今回はクリエイティブの違いのみでしたが、配信条件別のテストも行うことができます。
・Ptengigeのタグが埋めてあればすぐ始められる
初めて利用する方でも、クリエイティブの作成から配信設定まで30分で試すことができます。
・短期間で成果が出た
配信期間4日間で、これまでアプローチできていない層からCVを増やすことに成功しました。
まとめ
今回の記事では短期間でCVを増やすための方法をご紹介し、実際に弊社のツールを利用して短期間で
CVの増加や、導線から訪問数を増やすことができました。
エンゲージの無料トライアルでは、ポップアップを3つ作成・配信することができます。
CV数を増やすために、スピード感を持って施策を行いたい方は、ぜひエンゲージを利用してみてください!
※Ptengineの新機能「エンゲージ」では、ポップアップの配信だけではなく、顧客データと連携したLPのA/Bテストや高いユーザー満足を実現するWeb接客など、ハイパフォーマンスUXを実現するデータプラットフォームを目指しています。
今後も新しい機能を実装したら随時リリースしていきますので、ぜひ注目してください!
有料版で利用できる機能について詳しく知りたい方は、こちらからお問い合わせください。